UAEとサウジアラビアの特徴と発展性
UAEの特徴と発展性
UAEでは、先端技術×産業という切り口から、事業機会が拡大するものと考えられます
UAEの基本情報
正式名称 | アラブ首長国連邦 (United Arab Emirates) |
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面積 | 83,600平方キロメートル (北海道と同程度) |
人口 | 約1,108万人 (IMF統計2020年時点) |
首都 | アブダビ (ドバイは首都ではない) |
政体 | 連邦制 |
一人当たりGDP | 39,180米ドル (IMF統計2020年時点) |
在留邦人数 | 4,323名 (外務省統計2019年10月時点) |
日系企業 拠点数 |
347拠点 (外務省統計2019年10月時点) |
UAEの特徴
これまでの発展と歴史
- ・アブダビは豊富な石油資源を持ち、それらを活用して富を得ています。一方、ドバイは石油資源を持たず、80年代後半より地域のハブとなる港湾や空港を設立し、不動産開発や観光業にも力を入れることで、ヒト・モノ・カネの流れの中継地点として栄えてきました。
- ・インフラの整備、外資規制の緩和も進んでおり、外資企業によるビジネスのやり易さは中東地域でトップクラスと評価されています。

今後の発展の方向性
- ・ドバイは、イノベーションをキーワードに最先端の技術等を駆使し、次世代の市場を作り出すことを重視しており、アブダビにおいても既存の石油産業の高度化に加え、近年はイノベーションにも注力する傾向が見られます。
- ・特に、国家のヘルスケアイノベーション化、食糧安全保障、ベンチャーインキュベーション、宇宙産業等の分野に注力し、先端領域でのビジネス機会を見出す考えを示しています。
サウジアラビアの特徴と発展性
サウジアラビアでは、産業多角化(石油産業以外の育成)、インフラ・都市開発といった分野での事業機会が拡大するものと考えられます
サウジアラビアの基本情報
正式名称 | サウジアラビア王国 (Kingdom of Saudi Arabia) |
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面積 | 215万km2 (日本の約4.4倍) |
人口 | 約3,476万人 (IMF統計2020年時点) |
首都 | リヤド |
政体 | 君主制 |
一人当たりGDP | 23,266米ドル (IMF統計2020年時点) |
在留邦人数 | 701名 (外務省統計2020年10月時点) |
日系企業 拠点数 |
113拠点 (外務省統計2019年10月時点) |
サウジアラビアの特徴
これまでの発展と歴史
- ・サウジアラビアは石油埋蔵量と1日あたりの原油生産量でそれぞれ世界2位、石油輸出額では世界1位を誇る石油大国です。
- ・GDPに占める石油産業の比率は44%、政府の歳入に占める石油収入は33%以上となっており、原油価格の変動により、景気が大きく左右されます。
- ・UAEに比べると都市開発やインフラ開発の余地も残されており、文化的な側面でも、宗教上の規制が強く残っています(近年は緩和される傾向)。

今後の発展の方向性
- ・Vision2030という国家計画を掲げ、脱石油依存の体質にシフトしており、具体的には製造業、観光業、娯楽(エンタメ)業等の育成を図っています。石油産業については国内での高付加価値化に注力しています。
- ・上記に加え、インフラの開発や都市開発に膨大な予算をつけることを決定しており、インフラ・都市開発分野においても、今後、大規模プロジェクトが推進されると考えられます。